相続人がいないとき

相続人がいないとは、まったく身寄りのない場合や、相続人全員が相続放棄をしてしまう場合などです。高齢化社会の日本でこのようなケースは増えてくるでしょう。

相続人がいないと亡くなった人の遺産はどこにいくのか、また、亡くなった人にお金を貸していた人は、誰に請求して返してもらえばいいのでしょうか。

このような場合の手続きについて、法律に規定があります。

まず故人にお金を貸していた債権者や内縁の妻など最後まで献身的に故人の療養看護に努めた者(特別縁故者といいます。)が利害関係人として家庭裁判所に遺産の管理人の選任を請求し、裁判所が選任した管理人に遺産を管理してもらいます。

次に裁判所では一定期間を定め、相続人を捜索するのと並行して、期間内に債権者などに債権の申し出をしてもらい、管理人より支払いを受けてもらいます。

最終的に相続人の不存在が確定すれば、残った遺産を清算する手続きに入ります。

清算には、特別縁故者から遺産を受けたい旨の申出があれば裁判所は、渡す遺産の内容や程度について決めることになっています。特別縁故者がいないか、いても残った遺産については、最終的に国に移ります。