遺言と遺書

過去に、相続で揉めたことのある人は、その時の大変さを思い、せめて自分の時は家族に迷惑をかけないようにと「遺言」を残そうとします。

しかし、そのような経験のない人は、「遺言」がなくても、子供達がなんとかしてくれるという考えがあったり、「遺言」は「遺書」と同じで縁起が悪いと考え、できれば書きたくないと思っている年配の方は結構いらっしゃいます。

しかし「遺言」と「遺書」とでは、本人の込められた思いがまったく違います。

「遺書」は、書いた後、自ら命を絶ったり、不治の病で死期が迫っているときに、自分のこれまでの思いや家族に対する感謝や懺悔の気持ちを書き連ねるものです。

「遺言」は、すぐに死ぬことを想定していないし、むしろ安心して長生きするために書くものです。

将来、自分が亡くなった時に財産をどのように残したいかを決めておくために「遺言」を書く意味があります。

また「遺言」は「遺書」と違い、家族や自分の生活状況の変化に合わせて何度でも書き直しができます。

色々な思いがあり97歳で3度、遺言の書き直しをされた方もいます。

「遺言」は縁起が悪いものではなく、むしろ書いたから安心して長生きできるものなのです。